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【予習】映画『HOKUSAI』を観る前に知るべきこと

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どうも、こんにちは。ズバ男です!

この記事は映画『HOKUSAI』を観る前に知っておきたいこととして、絵師・葛飾北斎のことや注目のキャスト、そして『鬼滅の刃』にも影響を与えた”波”についてまで映画の魅力を出来る限り紹介していきます。

これを読めば映画を観る前の予習がバッチリ出来て、より映画が面白くなるはずです!

※ネタバレはないので(あらすじ程度まで)ご安心ください。

絵師・葛飾北斎について

天才絵師の葛飾北斎ですが奇人・変人とも言われていますが、一体どんな人だったんでしょう。エピソードを交えて少し紹介します。

 

◆北斎の本名

北斎の本名は「川村鉄蔵」。

1760年10月31日に生まれ幼名は時太郎でした。のちに鉄蔵と称し、画号を30回以上も変えました※画号とはペンネームみたいなものです

晩年は「画狂老人」や「卍」と名乗っていました。ある意味現代でも通用する名前ですね(笑)

 

◆93回転居した

北斎は引っ越しを93回もしたという逸話があるのは有名ですが、1日に3回も引っ越したこともあるのです。

江戸時代は今と違い一般庶民も頻繁に引っ越すのが珍しくないようだったようですが、93回はさすがに多いですよね。

 

◆家族はいたのか

北斎は2度結婚しており、6人の子(男2人、女4人)がいました。

三女のお栄は北斎の助手をしていたようで、葛飾応為(おうい)と名乗り浮世絵師として生計を立てていました。

北斎の老年期はこのお栄と暮らすことが多かったようで、お栄が絵を描くことに集中するたび家が散らかってしまうため北斎が引越ししていたという話もあります。

ズボラで有名な北斎ですが娘のお栄は絵の才能だけじゃなく、ズボラなところも親の才能を受け継いだんですね(笑)

 

 

『鬼滅の刃』にも影響を与えた 北斎の”波”とは?

海外で「グレートウェーブ」と呼ばれている葛飾北斎の最高傑作「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。この作品は北斎が72歳の時に描いたもので、この北斎の”波”が誕生するまでには長い年月と努力が掛かっています。

北斎の絵に初めて波が描かれたのは33歳の時、その後も幾度と波を描いて「神奈川沖浪裏」の原型となる「おしをくりはとうつうせんのづ」を描いたのが45歳頃でした。

その後四半世紀の歳月、さらに幾度となく波を描き続けて完成させたのが「神奈川沖浪裏」だったのです。


この”波”の表現力は現代アートなどにも影響され続けていて、なんとアニメ『鬼滅の刃』ででてくる”水の呼吸”も北斎の”波”をイメージしているんです。

今後も北斎の”波”は不朽の名作として色んな作品に影響し続けていくでしょう。

 

 

作品情報

ここからは映画の情報を見どころとなる所をおさえながら紹介していきます。

◆作品情報

2020年製作 129分 G

平均寿命が40歳とも言われていた時代に90歳という超長生きをした葛飾北斎は生涯で約3万点を超える作品を残した天才絵師です。その作品はゴッホやモネなど世界的アーティストにまで影響を与えたと言われていて、今でも世界中で人気が高いです。

そんな葛飾北斎の絵師としての生涯を『探偵はBARにいる』の橋本一がメガホンをとり、青年期を柳楽優弥が、老年期を田中泯といった実力派俳優を迎えて描いた壮絶なる伝記ドラマです。

 

◆あらすじ

町人文化全盛の江戸。後の葛飾北斎である貧乏絵師の勝川春朗(柳楽優弥)は、不作法な素行で師匠に破門されたが、喜多川歌麿や東洲斎写楽を世に送り出した版元の蔦屋重三郎(阿部寛)に才能を認められる。北斎は次々と革新的な絵を手掛け、江戸の人気絵師となるが、幕府の反感を買ってしまう。(シネマトゥデイより引用)

 

注目のスタッフ・キャスト紹介

◆橋本一監督について

本作の監督は『探偵はBARにいる』や『相棒』シリーズの橋本一です。この監督は東映の社員として監督業をしていて、『仁義なき戦い』や『極道の妻たち』、『忍風戦隊ハリケンジャー』などジャンル問わず多岐に渡り活躍していました。2013年に退社後はフリーで活躍しています。

東映というと時代劇を連想する人も多いでしょう。橋本監督も東映入社後は時代劇の現場によく入っていたようで、『相棒』や『探偵はBARにいる』のようなテンポがいい作品づくりはその辺りから培われたものなんでしょうね。

◆キャスト(登場人物)の紹介

 

・柳楽優弥/役名:葛飾北斎(青年期)

主人公の青年期、才能はあるがまだまだ売れない絵師。

田中泯/役名:葛飾北斎(老年期/晩年期)

主人公の老年期。人気と実力をつけた北斎は絵に対する情熱は70歳を過ぎても衰えず、この頃に再び錦絵に着手し始める。

・阿部寛/役名:蔦屋重三郎

喜多川歌麿や東洲斎写楽を世に送り出した希代の版元。北斎の才能を見出す。

・玉木宏/役名:喜多川歌麿

青年期から北斎がライバル意識を燃やしていた美人画絵師。

・柳亭種彦/役名:永山瑛太

老年期になった頃の北斎とパートナーを組んでいた人気戯作家。

 

【まとめ】

才能ある絵師だが全く売れずにいた北斎がいかにして世界中に知られる人となったのか?

この映画は全く売れずにいた青年期と、老年期にさらなる飛躍を遂げ72歳にして自身の代表作「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を完成させた北斎の生涯を描いたものです。

キャストも主役級が揃い超豪華なのでみどころある作品になることは間違いないはずです!

 

世界に絶大なる影響を与え続ける葛飾北斎だが意外にも日本での人気が海外に比べ低いように感じます。

これを機に日本でも”北斎ブーム”が起きれば、70歳を超えてさらなる飛躍を遂げた北斎のようなに 超高齢化社会と言われている現代の日本も北斎のようにアップデートし続ける希望ある社会になると…期待したい。

 


最後まで読んでいただきありがとうございました。