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【ネタバレなし】映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』注目すべき点と感想

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どうも、こんにちは。ズバ男です!

この記事は映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』をネタバレなしで紹介するものです。

この映画の自己評価は3.0点(5点満点)です。

2016年公開の『スーサイド・スクワッド』でマーゴッド・ロビーが扮するハーレイ・クインはかなりのハマり役で、このキャラがいなかったら失敗作だったのではと言わせるほどでしたね。この映画はそのハーレイ・クインが主役の作品となっていて、その魅力を存分と味わえるものとなっています。

ただ、何かが惜しい作品になってしまっていました・・・。その原因は?

その辺も含めて、この映画の見どころと感想を書いていきますので最後まで読んでいただければ幸いです。

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出典元:ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY : フォトギャラリー 画像 – 映画.com

【作品情報】

2020年 109分 アメリカ PG12

『スーサイド・スクワッド』でジョーカーの恋人役で登場したハーレイ・クインが主役の作品で、クセ者ばかりのチームを結成し、ユアン・マクレガー扮するブラックマスクと対決する気分爽快アクションムービー。

【あらすじ】


映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』US版本予告 2020年3月20日(金)公開

ジョーカーと別れたハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)は束縛から解放され、街にはびこる悪党が敵意を持つほど暴れまくっていた。謎のダイヤを盗んだ少女をめぐって、裏世界を支配するサイコパス、ブラックマスク(ユアン・マクレガー)と対決することになった彼女は、くせ者ばかりを集めてチームを作り上げる。(シネマトゥデイより引用)

 

【スタッフの紹介】

監督:キャシー・ヤン

脚本:クリスティーナ・ホドソン

製作:マーゴッド・ロビー/ブライアン・アンケレス/スー・クロール/

撮影:マシュー・リバティーク

美術:K・K・バレット

衣装:エリン・ベナッチ

音楽:ダニエル・ペンバートン

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【注目のスタッフ】

脚本のクリスティーナ・ホドソンは映画『バンブルビー』でトランスフォーマという重圧をはねのけ、女性らしい感性で新しい視点のトランスフォーマーを描いて見事大ヒットに導いた。

【登場人物の紹介】

◆ヒーローチーム「バーズ・オブ・プレイ」

ハーレイ・クイン(主人公/ジョーカーの元恋人)マーゴット・ロビー

ジョーカーと破局したことが街中に知れ渡り、今まで恨みのある人たちに追い回されるようになるが相変わらずの小悪魔ぶりです。そんなとき裏社会を支配しようとしている、極悪なローマン・シオニス(ブラックマスク)にも狙われることになり、ある事件に巻き込まれていく。

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出典元:ハーレイ・クイン|キャラクター|DCコミックス|ワーナー・ブラザース

 

ヘレナ・ベルティネリ/ハントレス:メアリー・エリザベス・ウィンステッド

あることを理由にマフィアを殺しまくる暗殺者でその腕前はかなりのものである。愛称は「ハントレス」だが、他の人たちには「クロスボウキラー」というダサい名前で呼ばれている。

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出典元:ハントレス|キャラクター|DCコミックス|ワーナー・ブラザース

 

ダイナ・ランス/ブラックキャナリー:ジャーニー・スモレット=ベル

ローマン・シオニスのバーで歌姫として働くが戦っている姿を見込まれ”運転手”となる。実は格闘技術以外にも隠された能力がある。

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出典元:ブラックキャナリー|キャラクター|DCコミックス|ワーナー・ブラザース

 

レニー・モントーヤ:ロージー・ペレス

ゴッサム市警の刑事。刑事としたの能力は高いが、手柄をいつも横取りされている不運な女性。正義感が強く、あることをきっかけに事件に巻き込まれていく。

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出典元:レニー・モントーヤ|キャラクター|DCコミックス|ワーナー・ブラザース

 

カサンドラ・ケイン:エラ・ジェイ・バスコ

ダイナと同じマンションに住む少女で孤児として引き取られ生活している。スリの常習犯でレニーとは顔なじみである。大人に対してかなりの不信感がある。

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出典元:カサンドラ・ケイン|キャラクター|DCコミックス|ワーナー・ブラザース

 

◆その他の登場人物

ローマン・シオニス/ブラックマスクユアン・マクレガー

ゴッサムシティの裏の支配者・ブラックマスクことローマン・シオニス。ダイナが歌姫として働くバーなどを経営するなど一般的に社交的な面もあるが、感情のコントロールが効かないこともしばしばある。しょっちゅう拷問している変態で、危険な男である。

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出典元:ブラックマスク|キャラクター|DCコミックス|ワーナー・ブラザース

 

ビクター・ザース/ミスターザース(ローマンの右腕)クリス・メッシーナ

エレン・イー(ゴッサムの検事補)アリ・ウォン

パトリック・エリクソン警部(いつもレニーの手柄を横取りする警部)スティーヴン・ウィリアムズ

ティム・マンロー(レニーの相棒)デレクウィルソン

ドク(ハーレイ・クインが唯一信用する情報屋)ダナ・リー

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登場人物をみてみると、この映画の構図が分かります。完全に女vs男といった描き方に徹底しているかのような登場人物たちです。

原作のコミックとは各キャラクターの描かれ方がちょっと違いますが、今後おそらく続編もあると思いますのでその辺がどう影響してくるか楽しみであります。

【注目ポイント】

◆キャシー・ヤン監督について

【プロフィール】

中国出身/1983年1月25日生まれ

出身は中国ですが、4歳の時にアメリカに移住しました。さらに14歳の時に香港に移住し、高校まで過ごしました。その後はアメリカの大学を卒業しています。

ニューヨークや香港などで記者として勤めたのち、映画製作を始めることになった。

2018年に長編映画としてのデビュー作『Dead Pigs』を製作する。この作品はサンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞するなど国際的に評価された。


DEAD PIGS trailer | BFI London Film Festival 2018

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本作はDC映画として2人目の女性監督としても話題になりました。ちなみに1作目は大ヒット映画『ワンダーウーマン』です。

www.zubazubao.com

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【監督と脚本の女性タッグが最強だった】

近年映画界は女性の活躍がめざましいですよね。先程の書きましたが2017年に公開された『ワンダーウーマン』ではパティ・ジェンキンス監督が主演のガル・ガドットとのタッグで、今までの女性監督としての世界興行収入の記録を更新しました。

『ワンダーウーマン』でも劇中にフェミニズムを連想させる演出が多く採用されていますが、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』はあからさますぎる程に女vs男を描いています。味方は全員女性で敵役は全員男性ですし、ズルくあくどいのも全員男なんですよね。ここまで徹底していると逆に気持ちいいぐらいでしたね。

この分かりやすい構図がこの映画の本質でもあり、面白さの真髄にもなっているのでしょう。

 

◆主演のマーゴット・ロビーについて

【プロフィール】

オーストラリア出身/1990年7月2日生まれ

オーストラリアの農場で生まれ育ち、シングルマザーだった母親を助けるためバイトをしながら学業に励んだようです。大学卒業後に演技を学ぶため17歳でメルボルンに移り住みました。

2008年には映画デビューし、オーストラリアの人気ドラマ『Neighbours』に2008年~2011年まで出演して知名度を上げていった。

2011年にはアメリカのドラマ『PAN AM パンナム』でアメリカ進出を果たす。2013年には『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルド・ディカプリオの妻役に抜擢され、注目を浴びる。

その後『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のオーディションでエマ・ストーンに役を奪われたが、2016年の『ターザン:REBORN』ではオーディションでエマ・ストーン との勝負で、みごとヒロイン役を勝ち取った。

そして、2016年公開の『スーサイド・スクワッド』で大ブレイクし、世界的スターの仲間入りをした。その後は数多くの有名作品に出演し、アカデミー賞にもノミネートされるほどの活躍を続けている。

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【女優以外にもプロデューサーとして活躍】

女優として大成功している彼女だが、本作ではプロデューサーとして製作にも関わっている。実は2014年に自分で映画製作会社を立ち上げていて、プロデューサーとしても次々と作品を世に送り出している。

最近は俳優をやりながら製作にも関わっている人がどんどんと増えてきてます。中でも女性の活躍はめざましいものがあります。有名な所だとシャーリーズ・セロンとかですね。

そういうところからも、この作品が持つ意味は今後の映画界に大きく影響してきそうですね。

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【この映画の最大の魅力は主役であるマーゴット・ロビー】

なんといってもこの映画の最大の魅力はハーレイ・クイン演じるマーゴット・ロビーの存在でしょう。前作にあたる『スーサイド・スクワッド』でも大好評だったが本作もその魅力そのままに、小悪魔的な可愛さとスタイリッシュなアクションシーンは最高クラスの作品となっています。

 

◆残念だった点について

残念だった点で大きなところは、時系列をいじり過ぎているところです。

せっかく魅力的なところが多い作品なのに、何度も時系列をいじって複雑に演出しているところが目立ってしまい、キャラの魅力やみどころあるアクションシーンの妨げになっている印象を受けました。

素直に女vs男 構図を分かりやすくそのまま演出するだけで、より魅力的な作品になっていたんだと思うだけに残念です。

あと気になったのは、デッドプールのように「第四の壁」の破壊してこちらに話掛けてくるんですが、中途半端感が満載で意味を成していなかったですね。

期待値が高かったのもありますが、非常に魅力的なキャラクターが揃っていただけに勿体ないなと感じました。

【感想とまとめ】

前作とあたる『スーサイド・スクワッド』は興行成績や一般的評価では失敗した部類に入りますが、個人的には予想以上に楽しめた良作でした。そんな理由もあり、本作への期待値がかなり高かったのもありますがちょっと残念な所が目立つ作品でした。

マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインは文句なしに魅力的なキャラクターだったし、それ以外にもハントレスはカッコよくて非常に当たり役だと思いました。ハイエナは余分だったかな(笑)

アクションもスタイリッシュで文句なしにカッコよく、非常に満足いくものでしたね。

コンセプトも分かりやすくシンプルなストーリーなのに、なんで時系列をいじってしまったんだろうか・・・、デッドプールみたいな異質なヒット作を意識したのか、非常にもったいない作品となっていました。

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【自己評価】★★★☆☆(3.0点)

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興行収入的にはヒットしたかどうかは微妙なところだが、おそらく続編も製作されると思うので期待しています!本作の続編ももちろんですが、『スーサイド・スクワッド』の続編も楽しみですね!!

バットマンやバットウーマンなどの登場もあるかも・・・、そうなったらこれ以上ない作品になりそうですね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。