映画『フロントライン』は、私たちの記憶に深く刻まれた「あの時」を、豪華キャストと圧倒的なリアリティで蘇らせます。
「船の中で何が起きていたのか?」——2020年2月、横浜港に停泊した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」で未知のウイルスと闘った医療チームの姿を描く本作。小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介という日本を代表する俳優陣が、命を救うために葛藤し、奮闘する姿に心を打たれること間違いなしです。
コロナ禍を再び思い出すことになるかもしれませんが、その体験が今の日常を照らし出します。
この記事を読めば、映画を見る前にその見どころをバッチリ把握できますよ!
1. オリジナルストーリーの魅力
1-1.オリジナル脚本による「事実に基づく物語」
映画『フロントライン』は、2020年2月に日本で初めて新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」での出来事を描いたオリジナル脚本の映画です。企画・脚本・プロデュースを手がけたのは、医療ドラマの名手・増本淳。『THE DAYS』『コード・ブルー』『白い巨塔』など数々の名作を生み出してきたプロデューサーが、コロナ禍のリアルな体験を映画に昇華させました。
1-2.小説版も発売!原作の魅力
映画公開に先駆けて、増本淳による小説版『フロントライン』も2025年5月29日に刊行されています。小説は映画の世界観やキャラクターの心情をより深く描き、映画を見た後もさらに物語の余韻を楽しめる内容になっています。
本作は、単なる医療現場のドキュメンタリーではなく、「遠い世界の知らない人たちの話」ではなく、観客一人ひとりの「自分の物語」として共感できる点が大きな魅力です。
コロナ禍を経験したすべての人に届けたい、記録と感動の物語です。
2. 映画『フロントライン』の基本情報
2-1.あらすじ
2020年2月、乗客乗員3,711名を乗せた豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜港に入港。香港で下船した乗客の新型コロナウイルス感染が確認され、船内では100人以上が症状を訴える事態に発展する。日本には大規模なウイルス対応専門機関がなく、災害派遣医療チーム「DMAT」が出動要請を受ける。指揮官・結城英晴(小栗旬)と厚労省の立松信貴(松坂桃李)は対策本部で指揮を執り、医師・仙道行義(窪塚洋介)やDMAT隊員・真田春人(池松壮亮)らが現場で対応。治療法不明の未知のウイルスに立ち向かい、乗客全員の下船を目指して奮闘する姿を描く。映画は、最前線で命を守る人々の葛藤と勇気、そして未来への希望を、事実に基づきながらもドラマとして昇華した作品である。
2-2.制作スタッフ
監督 | 関根光才 |
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脚本・脚本・プロデュース | 増本淳 |
製作 | バディ・マリーニ/木下直哉/山本大樹/黒川精一/勝股英夫/弓矢政法/五十嵐淳之 |
プロデューサ | 関口大輔/増子知希/玉田祐美子 |
撮影 | 重森豊太郎 |
音楽 | スティーブン・アーギラ |
2-3.企画・脚本・プロデュース:増本淳
医療ドラマのスペシャリストとして知られる増本淳が、コロナ禍のリアルな体験を物語に昇華。『THE DAYS』『コード・ブルー』『白い巨塔』など、数々のヒット作を手がけてきた実力派です。
2-4.監督:関根光才
監督は『かくしごと』や『燃えるドレスを紡いで』など、繊細な人間描写と映像美で注目を集める関根光才。本作でも「傷ついた人々の痛み」を描き出す視点に注目です。
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この二人のコラボレーションにより、『フロントライン』は「事実に基づく物語」としてのリアリティと、人間の葛藤や希望を描く深いドラマ性を両立し、観客に強い印象を残す作品となっています。
3. 映画『フロントライン』の見どころ
3-1. 現実感あふれる緊迫のストーリー
『フロントライン』は、2020年2月に横浜港で起きた豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス号」での新型コロナウイルス集団感染事件をベースに、未曾有の事態に立ち向かう医療従事者たちの姿を描きます。災害派遣医療チームDMATや厚労省職員、船内スタッフ、乗客など、さまざまな立場の人々が混乱と不安の中で奮闘する姿が、緻密な取材とオリジナル脚本によってリアルに再現されています。
特に注目したいのは、前例のない状況下での判断や葛藤、そして「自分ならどう行動したか」と観客に問いかける構成。単なる感動やエンタメに留まらず、社会の記憶と向き合う重厚なヒューマンドラマとなっています。
3-2. 映像と演出で体感する臨場感
監督・関根光才の繊細な演出と、ドキュメンタリータッチの映像が本作の大きな魅力です。手持ちカメラや暗い船内の照明、無音に近い音設計などにより、観客はまるで現場にいるかのような疑似体験をすることになります。
感染リスクのある空間に足を踏み入れるDMATメンバーの防護服の音や、無言のアイコンタクトなど、台詞ではなく「空気」で語られる演出が、緊張感と静けさのリアリズムを生み出しています。
言葉や文化の違いによるコミュニケーションの難しさ、隔離生活の孤独感なども映像美と共にしっかりと描かれ、観る者の心に深く刺さります。
3-3. 豪華キャストによる熱演と人間ドラマ
小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介など、日本を代表する俳優たちが、それぞれの役どころで圧倒的な熱演を見せています。DMAT指揮官・結城(小栗旬)の葛藤、厚労省の立松(松坂桃李)の使命感、船内に乗り込む医師・仙道(窪塚洋介)やDMAT隊員・真田(池松壮亮)の不安と覚悟など、登場人物一人ひとりの人間味や感情が丁寧に描かれています。
乗客や船内スタッフにもスポットが当たり、家族や仲間を思う優しさや、困難の中でも希望を捨てない人々の姿が感動を呼びます。「全員が主役になっている作品」というキャストの言葉通り、多様な人間のリアルな姿が、映画の大きな魅力となっています。
4. キャスト紹介(役名と役どころ)
映画『フロントライン』は、日本を代表する実力派俳優が集結し、豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」での未曾有の危機に立ち向かう人々を熱演します。主要キャストからその他の注目キャストまで、役名と役どころを詳しく紹介します。
4-1.主要キャスト
小栗旬 / 結城英晴(DMAT指揮官)
DMAT(災害派遣医療チーム)の指揮官。目の前の乗客の命を最優先に考え、船外から現場に指示を出すリーダー的存在。冷静な判断力と強い使命感を持ち、仲間や乗客を守るために奮闘する。
松坂桃李 / 立松信貴(厚労省職員)
厚生労働省から派遣された役人。国内に感染を持ち込まないことを最優先に考え、当初は“お役人気質”な言動も見せるが、結城とともに現場で奮闘するうちに変化していく。
池松壮亮 / 真田春人(DMAT隊員)
DMAT隊員。岐阜に家族を残し、横浜に駆けつけ船内での診察や対応に当たる。家族への思いと使命感の間で揺れる熱血漢。
窪塚洋介 / 仙道行義(医師)
結城とは東日本大震災でもともに活動した医師。船内に乗り込み現場を指揮する“戦友”的存在。逃げられない覚悟で未知のウイルスと闘う。
4-2.その他の注目キャスト
森七菜/羽鳥寛子(客船のクルー)
船内で乗客たちの不安を取り除くため必死に働く。冷静さと優しさを併せ持つ頼れる存在。
美村里江/河村さくら(6歳の息子と乗船した母親)
不安な状況の中、息子を守るために奮闘する姿が胸を打つ。
桜井ユキ/上野舞衣(テレビ記者)
ニュースディレクターとして船を追い、過熱する報道と現場のギャップに苦悩する。
光石研/轟(上野の上司で報道責任者)
世論を煽る過熱報道を続ける一方で、ジャーナリストとしての葛藤も描かれる。
滝藤賢一/宮田(病院の医師)
下船した乗客の隔離を受け入れる立場で、医療現場の現実と向き合う。
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小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介という日本を代表する俳優陣が、それぞれの役どころで「命を救うこと」と「自分や仲間の安全を守ること」の葛藤を熱演。観客はキャストの迫力ある演技に引き込まれます。
5. 映画『フロントライン』ロケ地ガイド
撮影に使われたロケ地やセットは、DMAT関係者からの資料を基にこだわって選びつくられたものです。
5-1.茨城県水戸市「三の丸庁舎」
対策本部の会議シーンの撮影に使われました。

昭和5年に建設された近世ゴシック建築様式の旧県庁本庁舎で、多くの映画やドラマの撮影に使われています。
□〒310-0011 茨城県水戸市三の丸
5-2.栃木県那須町「那須森のビール園」
豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号の指揮所はこの場所で撮影されました。DMAT関係者からの資料を基のセットを作り込みました。
このビール園は2019年11月末に閉店しました。オープンから11年間、多くの人に親しまれてきた施設でした。
□〒325-0001 栃木県那須郡那須町高久甲4453−49 内 サッポロビール那須工場
5-3.ダイヤモンド・プリンセス(豪華客船)
本作の舞台となった豪華客船。実際の事件を再現するため、船内や外観のシーンで使用されました。

5-4.神奈川県横浜市「山下ふ頭」
実際には横浜港の大黒ふ頭に入港しましたが、映画では山下ふ頭を使って撮影されました。

□〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町
5-5.栃木県宇都宮市「オリオン通り」
小栗旬主演のシーンが宇都宮市のオリオン通りで撮影されたとSNSなどで話題になっています。街中のシーンや、登場人物の日常を描くパートなどで使用されたと考えられます。
@ShinozakiH
小栗旬さん主演の映画のロケをやっているそうです😍
篠崎さんも歩いたオリオン通り✨
近々帰省してオリオン通りを練り歩くわ😤 https://t.co/n211mnxzwg— Rose🌹 (@GodOfRosesPRD) May 20, 2025
5-6.群馬県
群馬県内のどこかで撮影が行われたことが、公式のぐんまフィルムコミッションから発表されています。具体的な場所やシーンは明かされていませんが、対策本部や医療現場などのシーンが群馬で撮影された可能性があります。
▶️▶️ 作品情報 ◀◀
映画「 #フロントライン 」#小栗旬 #松坂桃李#池松壮亮 #窪塚洋介ぐんまフィルムコミッションは映画「フロントライン」に撮影協力しました!
2025年6月公開予定👀続報をお楽しみに!https://t.co/PPgHwDMRpU#群馬県 #ぐんまフィルムコミッション pic.twitter.com/9tzCnX9S92
— 【群馬県公式】ぐんまフィルムコミッション (@gunma_fc11) December 25, 2024
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どの撮影地も、映画の臨場感やリアリティを支える重要なロケ地となっています。
6. まとめ:映画『フロントライン』を見るべき理由
【見るべきポイント】
・緊迫感あふれるリアルなストーリー
・災害医療チームDMATの奮闘
・豪華キャストによる圧倒的な熱演
・リアルのこだわったロケ地
映画『フロントライン』は、コロナ禍の記憶と今を結ぶ「事実に基づく物語」です。豪華キャストと名プロデューサー・増本淳、繊細な演出の関根光才監督による本作は、医療従事者や乗客のリアルな体験を丁寧に描き、観客一人ひとりに深い共感と励ましを与えます。
ぜひ、映画館で『フロントライン』を体感し、「あの時」の記憶と今の日常を見つめ直してみてください。