「人生は、歌とともに明るく！」そんなメッセージを抱えた、映画『父と僕の終わらない歌』。アルツハイマーに冒された父と、その夢をもう一度叶えようと奮闘する息子。家族の絆と音楽の力が、観る者の心を優しく包み込みます。
SNSでバズった奇跡の実話をもとに、横須賀の街を舞台に描かれる本作。寺尾聰×松坂桃李という豪華キャスト、そして『ちはやふる』の小泉徳宏監督が贈る、笑って泣ける音楽エンターテインメント。
「父と僕の終わらない歌」は、あなたの“家族の物語”にもきっと重なるはず。さあ、心のハーモニーを奏でましょう！
1. 奇跡の実話「父と僕の終わらない歌」とは？
1-1.奇跡の実話から生まれた感動作
本作は、2016年にYouTubeに投稿された1本の動画が世界中を感動させました。イギリスで話題となった“80歳の父がCDデビューを果たした”という実話を、日本・横須賀に舞台を移して映画化したものです。
アルツハイマー型認知症を患い、記憶を失いながらも音楽にだけは反応する父と、その父の夢をもう一度叶えようとする息子の物語。SNS時代ならではの「バズ家族」の運命を動かす、現代的なヒューマンドラマです。
1-2.原作と小説版の魅力
原作はサイモン・マクダーモット氏の実体験がベースで、映画の余韻をじっくり味わいたい方にもおすすめです。
原作・小説ともに「家族」「音楽」「記憶」のテーマが深く描かれ、多くの読者から「涙が止まらなかった」「自分の家族を思い出した」と共感の声が寄せられています。
1-3.オリジナル脚色の見どころ
日本版では、横須賀の楽器店や地元のフェス、商店街など、独特のローカル感が物語に温かみを加えています。父と息子、家族や仲間たちが“音楽”を通じて再びつながっていく様子は、オリジナルならではの感動ポイントです。
2. 映画『父と僕の終わらない歌』の基本情報
2-1.あらすじ
横須賀で楽器店を営む父・哲太は、アルツハイマーを患い記憶を失いつつも、音楽だけは心に残っていた。息子・雄太は父の夢だったCDデビューを叶えようと、SNSで父子の歌う動画を投稿。思いがけず動画は拡散され、多くの人々を巻き込む奇跡が起こる。家族や仲間たちとともに、音楽の力で再び心を通わせていく親子の感動の物語。
2-2.制作スタッフ
| 監督 | 小泉徳宏 |
|---|---|
| 原案 | サイモン・マクダーモット |
| 脚本 | 三嶋龍朗/小泉徳宏 |
| 製作 | 永山雅也/門屋大輔/菊池貞和/桑原勇蔵/長瀬俊二郎/坂本裕寿/松本光司/嶋田充郎 |
| エグゼクティブプロデューサ | 福家康孝 |
| プロデューサ | 渡久地翔/佐原沙知/巣立恭平/小柳智則 |
| 撮影 | 柳田裕男 |
| 音楽 | 横山克 |
2-3.監督・小泉徳宏の過去作と作風
小泉徳宏監督は、青春群像劇や家族愛を描く名手。小泉徳宏監督は、『ちはやふる』シリーズや『タイヨウのうた』などで知られ、青春や家族の絆を瑞々しく描くことに定評があります。
『ちはやふる』シリーズではコミック原作の世界観を鮮やかに実写化し、シリーズ累計興収45億円超の大ヒットを記録。本作でも、笑いと涙、そして音楽の力で観客の心を揺さぶります。
2-4.脚本家・三嶋龍朗の過去作と作風
三嶋龍朗はNetflix映画『シティーハンター』や『ゾン100』など幅広いジャンルを手がける脚本家。アクションやコメディ、ヒューマンドラマまで幅広く対応し、キャラクターの個性や人間関係を丁寧に描くことが得意です。
本作では“家族の再生”と“音楽の奇跡”を、リアリティと温かさをもって描き出しています。
3. 映画『父と僕の終わらない歌』の見どころ
3-1.ストーリーの魅力
本作最大の魅力は、忘れゆく父と、父の夢をもう一度叶えようとする息子の“再生の物語”です。
物忘れが進行し、家族の顔さえも分からなくなっていく父。しかし、音楽が流れるときだけは昔のように歌い出す──その姿に、息子は再び希望を見出します。SNSで拡散された父子のデュエット動画が、思いがけず世界中を感動の渦に巻き込む展開は、現代ならではのリアリティと爽快感があります。
3-2.演出や映像美
横須賀の街並みや商店街、楽器店、地元フェスのステージなど、ローカルな風景が温かく、どこか懐かしい映像美で描かれます。
監督・小泉徳宏の丁寧な演出が、家族の日常や心の揺れを繊細に切り取ります。カメラワークや色彩も、観る者の感情を優しく包み込む工夫が随所になされています。
3-3.音楽や演技のポイント
寺尾聰と松坂桃李の“親子デュエット”は必見。寺尾聰の温かくも切ない歌声、松坂桃李の繊細な表現力が、物語にリアリティと説得力を与えています。
さらに、地元の仲間たちや家族の合唱シーンも、観客を一体感で包み込む名場面となっています。
3-4.家族と仲間の絆
母・律子（松坂慶子）の献身、幼馴染の支え、息子のパートナーや友人たちの存在が物語に厚みを持たせています。誰か一人の物語ではなく、家族・仲間全員で“夢”を叶える。
4. キャスト紹介（役名と役どころ）
4-1.主要キャスト
寺尾聰（間宮哲太 役）：
主人公。横須賀で楽器店を営み、音楽とユーモアを愛する父。若い頃はレコードデビューを夢見ていたが、家族のために夢を諦めた。アルツハイマーを発症し、歌うことで自分を取り戻す。
松坂桃李（間宮雄太 役）：
哲太の息子でイラストレーター。父の発病を機に実家に戻り、父の夢を支えようと奔走する。父への想いと葛藤を抱えながら、絆を取り戻していく。
松坂慶子（間宮律子 役）：
哲太の妻で、家族を明るく支える存在。献身的に夫のことを支え、家族を明るくする存在。趣味は川柳。
ディーン・フジオカ（亮一 役）：
雄太のパートナーでミュージシャン。雄太を優しく見守り、そっと支える存在。
佐藤栞里（志賀聡美 役）：
雄太の幼馴染で、夫のダニエルとバーを営む。
副島淳（ダニエル 役）：
聡美の夫。アフロヘアと190cm超の長身がトレードマークで周りを和ませる。
4-2.哲太の仲間たち
三宅裕司（藤岡治 役）：
哲太の幼馴染で、学生時代はバンド仲間。スカジャン屋を営んでいる。
石倉三郎（門松大介 役）：
哲太の幼馴染でバンド仲間。喫茶店を営んでいる。
4-3.その他のキャスト
齋藤飛鳥（海野由梨 役）：
レコード会社社員。SNSで哲太の動画を見つけ、レコードデビューのきっかけをつくる。
大島美幸（田所 役）：
高齢者福祉施設の主任で、哲太の家族を見守る。
佐藤浩市（医師 役）：
哲太にアルツハイマーの診断を下す医師。
－－－－－
演技派から個性派まで、幅広いキャストが集結。寺尾聰×松坂桃李の親子役は、世代を超えた“本物の親子感”が漂っています。脇を固める松坂慶子、ディーン・フジオカ、佐藤浩市らの存在感も抜群です。
5. 映画『父と僕の終わらない歌』ロケ地完全ガイド
本作の舞台・撮影地は神奈川県横須賀市。松坂桃李のコメントやSNSでの情報からも、横須賀の独特な街並みが物語の重要な背景となっています。楽器店や商店街、地元フェスの会場など、横須賀ならではのロケーションが多数登場し、横須賀の魅力がふんだんに映し出されています。
5-1.撮影時期とエキストラ情報
撮影は2024年3月～4月にかけて行われ、地元住民やエキストラも多数参加。特に音楽ライブの観客役として200名規模のエキストラ募集があり、地元の熱気と一体感が映像にも反映されています。
5-2.主要ロケ地
5-2-1.よこすか海岸通り
ヤシの木が並ぶ海沿いの道「よこすか海岸通り」は、哲太と雄太がドライブする印象的なシーンで登場。美しい海が、親子の心の交流を優しく彩ります。
#父と僕の終わらない歌
✧横須賀ロケ地めぐり✧
🚙｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *〈よこすか海岸通り〉
哲太と雄太がドライブをした、ヤシの木が並ぶ開放感のある通り🌴
横須賀の海を見渡すことができる。5.23(FRI) ROADSHOW#父僕を応援しよう #父僕 pic.twitter.com/1Fuldx5HLj
— 映画『父と僕の終わらない歌』公式 (@chichiboku) April 30, 2025
5-2-2.ヴェルニー公園
横須賀駅とドブ板通りの間にある公園。雄太と聡美が話すシーンなどが撮影されました。
#父と僕の終わらない歌
✧横須賀ロケ地めぐり✧
🚙｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *〈ヴェルニー公園〉
港を一望できる、横須賀駅とドブ坂通りの間にある公園⚓️
ここで雄太と幼馴染の聡美が話す場面も。5.23(FRI) ROADSHOW#父僕を応援しよう #父僕 pic.twitter.com/2wlTmhkIpV
— 映画『父と僕の終わらない歌』公式 (@chichiboku) April 28, 2025
5-2-3.ドブ板通り商店街
間宮家の楽器店をはじめ、仲間の店が立ち並ぶ街が描かれました。
#父と僕の終わらない歌
✧横須賀ロケ地めぐり✧
🚙｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *〈ドブ坂通り商店街〉
間宮家の営む楽器店や、仲間たちが営むお店が立ち並ぶ商店街🎸MAMIYA Music storeは実際には別のお店ですが、本作では外装を変え登場しています。
5.23(FRI) ROADSHOW… pic.twitter.com/XxPGXhuI0n
— 映画『父と僕の終わらない歌』公式 (@chichiboku) April 27, 2025
5-2-4.横須賀駅
雄太の印象的な車が似合う、レトロな雰囲気が素敵な駅で、軍艦の見える駅としても有名な場所です。
#父と僕の終わらない歌
✧横須賀ロケ地めぐり✧
🚙｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *〈横須賀駅〉
父・哲太が、息子の雄太を車で送り迎えしている駅🚃5.23(FRI) ROADSHOW#父僕を応援しよう #父僕 pic.twitter.com/6xqpYr3HAG
— 映画『父と僕の終わらない歌』公式 (@chichiboku) April 26, 2025
5-2-5.Younger Than Yesterday
ライブシーンは横須賀にある、ライブハウス・レストランYounger Than Yesterdayで撮影されました。この場所は、映画館を改装して作られており、巨大スクリーンを駆使した演出も魅力の場所です。
5-3.その他のロケ地
その他にも、Younger Than Yesterdayが有力な撮影地とされています。音楽ライブの観客役として200名規模のエキストラ募集が行われたことから、この場所が撮影地として選ばれたと予想されます。
横須賀の街全体が映画の一部となっているので、実際に訪れることができるスポットも多く、映画ファンの“聖地巡礼”にもぴったり。観光とあわせて映画の世界を体感できます。
#父と僕の終わらない歌
✧横須賀ロケ地めぐり✧
🚙｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *〈様々な町並み〉
雄太と哲太が歌を歌いながらドライブをする横須賀の町🎶5.23(FRI) ROADSHOW#父僕を応援しよう #父僕 pic.twitter.com/xDXYbtT00m
— 映画『父と僕の終わらない歌』公式 (@chichiboku) May 1, 2025
6. まとめ：映画『父と僕の終わらない歌』の見るべき理由
【見るべきポイント】
・実話に基づく感動ストーリーで、家族の絆と音楽の力を描く
・寺尾聰×松坂桃李をはじめ、豪華キャスト陣が集結
・監督・小泉徳宏、脚本・三嶋龍朗による“泣けて笑える”演出
・横須賀の街並みや商店街、地元フェスなど、ローカル感たっぷりの映像美
・劇中音楽や親子デュエットなど、心に残る名シーンが満載
『父と僕の終わらない歌』は、家族や仲間との絆、音楽の持つ奇跡の力を、優しくユーモラスに描いた珠玉のヒューマンドラマです。
